自作の音楽や映像のCD・DVDを、大量にコピーしたい。そんなとき、皆さんはどうしていますか? 10~20枚程度なら、手持ちのパソコンにCDやDVDに書き込みできるドライブさえあれば自分でもできます。しかしデータの容量によっては、1枚書き込むのに相当の時間がかかります。たとえば100枚も作るとなると、さすがに個人の手には余りそうです。
そんなときに重宝するのが、CDやDVDの「プレス」です。
プレスとは、金属でできた原盤を作製し、その原盤をもとに大量生産をするもの。自宅でCD-Rに書き込んだものと比べて格段に耐久性と再現性に優れ、市販のCD・DVDはすべてこのプレスで作られています。
より完璧な仕上がりを求めるなら、レーベルやオビといった、装丁にもこだわりたいものです。大半のプレス業者はキャラメル包装や歌詞カード作成といった要望にも対応してくれます。手軽にイメージ通りに仕上がり、しかもプレスだと大量生産が簡単。数百枚どころか数千枚でも作れるのです。
プレスの入稿までの、基本的な流れをご紹介します。
まずは見積りを取りましょう。インターネットなどで業者を見つけたら、枚数、要望などを伝えて総額でいくらかかるかを問い合わせます。金額、内容に納得できたら、いよいよ発注です。支払いを済ませ、マスターデータと、オビやレーベルなどが入った印刷用データを入稿します。
入稿には、CD-RやDVD-Rを業者宛てに発送する、もしくはインターネット上にデータをアップロードするといった複数の方法があります。
マスターデータがCD-RやDVD-Rなのか、または高品質なDDPやDLPファイルなのかで入稿方法は変わってきます。また、業者によっても異なることがありますので、事前によく確認し、わからないことがあれば遠慮なく相談するようにしましょう。