昭和レトロとはどんなもの?Z世代を惹きつけるその魅力とは

2024.08.30
昭和レトロとはどんなもの?Z世代を惹きつけるその魅力とは

昭和レトロとはどんなもの?Z世代を惹きつけるその魅力とは

近年、Z世代の若者たちの間で広がっているレトロブーム。なかでも昭和時代のどこか懐かしい雰囲気を彷彿とさせる「昭和レトロ」が人気を集めています。

しかし、Z世代の若者にとって「昭和」はまだ産まれていない時代のはず…。

いったい「昭和レトロ」の何が彼らにウケているのか、疑問に思っている人も多いことでしょう。

そこで今回は「昭和レトロ」とは何か、若者たちを惹きつけている理由について考察しました。

近年若者たちの間で人気を集めている「昭和レトロ」について知識を深めたいと思っている方や、新しい制作のヒントを探している方はぜひ参考にしてください。

昭和レトロとは?

「昭和レトロ」とは、昭和時代の生活や文化を彷彿とさせ懐かしい気持ちにさせてくれるようなデザインやアイテム、スポット全般を指した言葉です。

特に、戦後から高度経済成長期にあたる昭和中期以降(1950〜80年代)をモチーフにしたものが人気を集めています。

また、似た言葉に「昭和モダン」という言葉があります。

昭和レトロが昭和中期の下町文化や大衆文化を主としているのに対し、昭和モダンは西洋の文化が浸透し日本が大きく変化を遂げた昭和初期(1920〜30年代)の近代市民文化を指していることが一般的です。

昭和レトロがZ世代を惹きつける理由

なぜZ世代をはじめとする若者たちに「昭和レトロ」が刺さるのでしょうか。その理由を、3つのポイントに分けて解説します。

デザインの斬新さや面白さ

昭和時代に誕生したデザインは、Z世代から見て斬新で面白いものに映ることがあります。

例えば昭和中期に商品宣伝手段として広く使われていたホーロー看板は、パッと目を引く鮮やかな色使いや手書き感のある独特なフォントが「可愛らしい」と若者にウケています。

また、カラフルなのは看板だけではありません。純喫茶で出てくるクリームソーダやその容器・花柄家電・玩具など、昭和時代のアイテムには現代ではあまり見られない鮮やかな色使いやデザインが使われています。

無駄のない洗練されたデザインが主流となっている現代において、昭和時代特有のポップで華やかなデザインは新鮮で魅力的に映るのかもしれません。

不完全さや不便さが持つ魅力

デジタル技術の進歩が著しい現代において、あらゆるものがより手軽に手に入るようになりました。しかし、こうした社会は便利な反面、ときに味気なさも感じさせます。

こうした味気なさから、あえて今、レトロ製品が持つ不完全さや不便さに惹かれる若者が増えています。

例えば、近年若者たちの間でアナログのフィルムカメラが再流行しています。

スマートフォンで誰でも綺麗な写真が撮れる昨今、撮れる枚数に制限があり現像にも手間がかかるフィルムカメラは一見需要がないように思われます。

しかしフィルムを手動で巻き取ったり、撮った写真を現像して初めて確認したりする作業は、デジタルな社会ではなかなか得られない新鮮な体験です。

手間をかけて手に入れた写真は、より愛おしく特別なものになるのです。

懐かしさから得られる安心感

幼いころに慣れ親しんだものを見たとき、人は懐かしさと共に安心感を覚えます。

Z世代の若者にとって昭和は体験したことがない時代です。しかし、幼少期の思い出として実家や祖父母の家でレトロな家電や家具に遭遇した経験は少なからずあるでしょう。

こうした記憶や経験が、昭和レトロに触れた若者たちに「懐かしい」という気持ちを思い出させ、安心感を与えていると考えられます。

昭和レトロではどんなものが楽しまれている?

実際に若者たちの間でどのような昭和レトロが受け入れられているのでしょうか。代表的な事例を5つ紹介します。

純喫茶

昭和レトロブームの盛り上がりと共に、近年人気を集めている純喫茶。純喫茶とは、お酒の扱いがなく、純粋にコーヒーや軽食を楽しむための喫茶店を指します。

店内で提供されるカラフルなクリームソーダやプリンアラモードなどのスイーツは、見た目も美しくインスタ映えします。

また、落ち着いた雰囲気の内装とレトロ家具やアンティークが配置された店内は、昭和時代そのものです。昭和時代を経験していない若者たちにとっては、まるで映画の中にいるような非日常感が味わえるでしょう。

レトロ雑貨

レトロなデザインをモチーフにした雑貨やミニチュアも手軽に楽しめるレトロとして人気を集めています。

特にホーロー看板や純喫茶、駄菓子、花柄などのモチーフは人気があり、文具や小物、アクセサリーなど幅広く展開されています。

また、懐かしいアニメキャラクターのイラストを使ったグッズも好評です。

フィルムカメラ

先に紹介しましたように、近年若者たちの間でフィルムカメラが再び脚光を浴びています。

アナログカメラならではの荒い画質や感光による写りが、デジタルのクリアな画質に慣れた若者たちにとって逆に新鮮に感じられるのです。

また、アナログカメラの写りを楽しめるものとして、フィルムカメラで撮った風に加工できるアプリやフィルターも高い支持を集めています。

銭湯

レトロな気分を味わえるスポットとして、静かに注目を集めているのが銭湯です。

最近では古い銭湯をリニューアルし、レトロさと新しさを掛け合わせたニューレトロな雰囲気の銭湯が続々と登場しています。

定期的にサウナに通うサウナ活動(サ活)のブームも相まって、銭湯人気は今後も続いていくことが予想されます。

カセットテープ

昭和時代に音楽を楽しむために欠かせない存在だったカセットテープも、40年以上の時を経て再び若者たちの間で注目を集めています。

普段聞いている曲も、カセットテープならではのノイズや荒さが目立つアナログサウンドで聞くことでまた違った雰囲気が楽しめるのです。

また、いろいろな色があってカラフルなカセットテープは、若者たちにとって「オシャレで可愛いもの」として受け入れられています。

最近では有名アーティストがカセットテープで音楽をリリースすることも増えており、若者がカセットテープに触れる機会は今後も増えていくことでしょう。

まとめ

若者にとっては懐かしさもあり、新しさも感じられる昭和レトロ。

食べ物や雑貨からスポットまで、さまざまな形で親しまれています。

この記事を参考に昭和レトロがZ世代を魅了するポイントをふまえ、新たなグッズの企画や制作のヒントにしてみてはいかがでしょうか。

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