しっかり読んでもらうためのWebライティング術
Webサイトやランディングページ、SNS、リスティング広告等、インターネットで集客する経路はさまざまありますが、ビジネスで利用する際には、売上アップ、認知度向上、ブランディング、問い合わせ件数増など、運用する目的が必ずあるはずです。
運用目的はさまざまですが、みなさんがもっとも苦労されるのは、新規顧客の集客でしょう。
今回は、新規顧客の集客を意識したWebライティングの基本的な技術をご紹介します。
お客様目線に立つということ
Web集客の基本は、ターゲットの明確化と、ターゲットが求めるテーマでコンテンツを企画・制作することです。
この基本を押さえたうえで、コンテンツを制作する際には、下記の4つを実践できれば成果は上がってくるはずです。
意識したい4つのポイント
・自分事に感じてもらう
・共感してもらう
・不安と疑問を解消してもらう
・アクションを起こしてもらう
上記のポイントは要するにお客様目線に立ち、お客様の不安を取り除いて、お客様に安心して行動してもらうということです。
お客様目線の考え方については、店舗運営等、いわゆる客商売の長い店長さんなどは得意かもしれませんが、新しく入ったスタッフの方にとっては、なかなか理解が難しいかもしれません。
そんな方は、お客様目線を養う方法として、次の2つの取り組みをぜひ参考にしてみてください。
初めて利用したサービスで自分が感じたことをノートなどに書き留めてみる
スタッフの方も普段の生活でさまざまな商品・サービスを購入しているのですから、一人の消費者です。
どこかのお店に初めて入ってみたり、何かのサービスを初めて申し込んだという時に自分自身が思ったこと、感じたことを文字にして書いてみるのです。
例えば、あなたが営業マンだとして、得意先を訪問した後、お昼時にランチどこで食べようかな?と思ったとします。
スマホで調べたりすると思いますが、そのお店を選んだ理由や、実際に入店して最初に感じた印象、スタッフの印象や接客で感じたこと、料理の味など、新規顧客としてのあなたの率直な感想を文字にして書き留めてみます。
マイナスの感想もプラスの感想も、できるだけリアルにあなた自身の言葉で書き留めてみるとよいでしょう。
これこそが新規顧客が感じる疑問や不安、喜びなどでもあると言えます。
お客様が使う「言葉」に注目する
お客様が使う言葉と売り手が使う言葉が違うことはよくあります。
「お客様はなぜそのような言葉を使うのだろうか?」
「まだ知識がないからなのか?」
など、お客様が使っている言葉に疑問を持ってじっくりと向き合うことで、お客様が何を知っていて、何を知らないのかを理解することも大切です。
売り手目線で勝手に「こんなこと当然知っているだろう」と思っているケースは意外に多く、これではお客様は離れてしまうことにもつながります。
自分事にしてもらうためのテクニック
ここで言う自分事とは、「ああ、これって私の事だ。。」と感じてもらうことです。
ユーザーはコンテンツ内容に共感したり、この内容は自分に当てはまることだと感じると、途中で離脱せずに最後まで読んでくれるものです。
インターネットユーザーの多くは忙しく、ネットで情報収集している時も、まずは見出しや目に入る画像から一瞬で自分に関係のある情報なのかどうかを判断しています。
「これは私に関係ないな」と思われると、即座にブラウザは閉じられるか、他のサイトに移られてしまいます。
だからこそ、「これは他でもない、あなたのための情報ですよ」ということをコンテンツの冒頭部分ではっきりと伝える必要があります。
ユーザーにいかにリアルに共感させるかがカギ
わかりやすい例をあげてご説明しましょう。
工務店やリフォーム関連のビジネスで集客する際に、コンテンツ冒頭部分でどんなコピーがいいのかを考えてみます。
「ハッピーファミリーのお手伝い!私たちは○○工務店です。」
「あなたらしいライフスタイルを創造する住まいづくり」
どうでしょう。
このようなコピーを見て、「これって私の事だ!」と感じられるでしょうか?
よく見かけるような、競合他社にもありがちな、ありふれたコピーと感じないでしょうか?
もっと具体的なリアリティの感じるコピーにした方が自分事に感じられるはずです。
「足を伸ばしてお風呂に入りたい!~マンションにお住いの方へ~」
「家族が自然と集まるリビングづくりをご提案。~私たちは○○工務店です。~」
これなら、バスルームのリフォームを検討している人の中で、ゆっくり足を伸ばしてお風呂に入りたいと考えているユーザーに確実に自分事と考えてもらえるでしょう。
また、ハッピーファミリーといった抽象的な言葉ではなく、リビングに家族が集まる情景が思い浮かぶコピーのほうが、より自分事ととらえてくれるでしょう。
以上のように、抽象的なボヤっとした表現ではなく、ピンポイントにターゲット像が明確な言葉とフレーズで、いわばターゲットを狙い撃ちするようなコピーの方が確実に成果の上がるコンテンツになるはずです。
今回の記事の内容は、コンテンツを企画制作する際の参考にしていただくだけでなく、これまで作ったコンテンツで思ったような成果が出ていないというものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。