弊社がマグカップやプレート皿の製造をお願いしている陶器工場を訪問するため
岐阜県多治見市にやってきました。
多治見市は岐阜県南東に位置し、市内を土岐川という川が流れる自然溢れるのどかな街です。
古くから美濃焼の産地として有名で、現在はだいぶ減ってしまいましたが多いときには500社
を超える陶器メーカーがあったそうです。
今回訪問した協力工場は陶器印刷の工場で創業90年という歴史ある工場です。
まず驚いたのは絵付け用の焼き釜の大きさです!
トンネル状になっていてなんと全長25mもあります!
そして長年使い込んだ味が出ています。
陶器製品の製造工程はというと、
①メーカーにオーダーしたボディ(マグカップやお皿本体)が納入
②検品後、職人さんが1個ずつ研磨しボディを綺麗な状態に仕上げ
③転写紙を職人さんが手作業で丁寧に貼り、ボディに絵付け
④かごに綺麗に並べられたボディを順にトンネル窯へ流し4.5時間焼き上げ
⑤検品・梱包・出荷
という流れです。
陶器印刷では「転写絵付け」が主に採用されていて、炎で十分に時間をかけて
焼き上げることで転写絵の具に含まれる鉛・カドミューム成分(法規制成分)を
ほぼゼロの状態まで抑えます。
長いトンネル窯を使うのは長時間の焼き上げと量産が可能になるという理由からです。
今回の工場訪問でも改めて物作りの奥深さを教えられました。
そして地域の伝統産業が残っている事は素晴らしい事だと思います。
これからも是非伝統を受け継いでいってもらいたいです。
帰って多治見市観光協会のHPをチェックしていたら多治見発の「やくならマグカップも」という
女子高生陶芸漫画(フリーコミック)を発見しました。
多治見市内各所と東京、名古屋、大阪の一部店舗で年4回配布されているようです。
http://yakumo-tajimi.com/index.html
ご参考まで